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展望台 【豊北木材工業:東広島市・工務店】

2024.02.22
山の高台に建てた展望台です。


 
この建物は、材木を仕入れ、木の皮をむき、大工さんの手刻みによるものです。
最近の住宅建築のようなプレカットではないんです。
 
プレカット? 手刻み?
 
プレカットというのは、木材を工場で決められた大きさ、長さに切り、
木と木が組み合わさるように、機械で加工する事です。
プラモデルのパーツのような状態にする という事と似ていますね。
 
プレカット=あらかじめ切る と、直訳するとこのようになります。
 
それに比べて手刻みというのは、大工さんがスケールや定規等で寸法をはかり、
木材に印をつけ、丸のこやのこぎり、墨つぼ、金ざし、カンナ等を使って、
手作業でパーツを作ります。
 
なぜ手作業???
 
今回のこの展望台のような「丸い木」は機械では加工ができないんです!
丸い木、曲がった木、6M以上の木は、機械では難しいようです。
 
それにしても、丸い木の加工はとっても難しいんです。

手すりも、丸い柱に差し込んでおり、手の込んだ仕様です。
大工さんの思いが伝わってくるようです。
 

この階段ももちろん、大工さんの手作りです。
階段はまた難しいです。
 
柱の頭(てっぺん)は、雨に濡れないよう、板金で覆いました。
ここに上がる道が整備されるともっと良いですね。