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二世帯住宅にリフォームするには?楽しく暮らすためのポイントや成功事例

2019.04.24

共働き世帯の増加や高齢化などの影響から、二世帯住宅へリフォームを行うという人が増えています。

「二世帯リフォームは、建て替えとどう違うの?」

「二世帯住宅へリフォームするとどんな暮らしができるの?」

といった方のために、二世帯住宅リフォームの考え方や補助金などの基礎知識、メリットやデメリット、実際に二世帯住宅にリフォームされた方の事例を紹介します。

 

二世帯住宅にしたい!建て替えとリフォームどちらが良い?

ご実家を二世帯住宅にしたいという場合、リフォームと建て替えの2つの方法があります。どちらを選ぶかは、建物の状態などによって選ぶことになります。

 

・二世帯住宅への建て替え

現在建っている建物を解体し、新しく二世帯住宅を建てる方法です。間取りなどは自由に設計できますが、費用が高額となります。

現在の建物の強度や地盤の状態に問題がある場合、リフォームするにしても大がかりな工事が必要となってしまうので、建て替えた方が良いことがあります。

 

・二世帯住宅へのリフォーム

現在の建物を残し、一部分を作り変えて二世帯住宅にする方法です。新しく建て替えるよりも費用が抑えられ、工期も短くて済みます。建て替えの場合は一度荷物を全部出して仮住まいが必要となりますが、リフォームなら家に住んだ状態で工事を進めることも可能です。

 

 

二世帯住宅リフォームなら補助金や税金の控除を受けられることも

住宅のリフォームでは、自治体や国からの補助金や、所得税の控除などを受けられることがあります。

 

二世帯住宅リフォームで受けられる可能性のある補助金の例

  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業:既存の家をリフォームして二世帯住宅とするときに受けられる補助金制度
  • ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)支援事業:ZEHを取得、ZEHへ改修する場合に受けられる補助金(※ZEHとは、使うエネルギーと発電するエネルギーがほぼ同じである住宅)
  • 市町村がおこなっている補助金など

 

二世帯住宅リフォームで受けられる可能性のある税金控除の例

  • 耐震改修の所得税減税
  • バリアフリー改修をした場合の所得税減税
  • 省エネ改修をした場合の所得税減税
  • 同居対応改修をした場合の所得税減税
  • 取得、増改築・改修などをした場合の所得税減税

 

補助金も税金控除も住んでいる自治体や、年度によっても制度が変わります。詳しい内容は工務店等に相談してみてくださいね。

 

 

二世帯住宅リフォームでできること

  • バリアフリー化(階段や廊下に手すりを設置、段差の解消など)
  • 古くなった設備(給排水管やキッチンのコンロなど)を新しくする
  • キッチンやトイレ、浴室などの設備の増設
  • LDK全体の改装
  • 間取りの変更(リビングを2つにする、個室を増やすなど)
  • 世帯ごとにプライベート空間を分ける

二世帯リフォームの内容は、手すりをつけるなどの小さな工事から、大幅な間取りの変更までさまざま。外壁などのメンテナンスもいっしょにするという方もいらっしゃいます。

 

 

こんな暮らしができる!二世帯住宅のメリット

<親世帯にとってのメリット>

  • 家事を分担することができる
  • 孫や子供といっしょに暮らせて楽しい
  • 病気やケガをしたときに気づいてもらえる

 

<子世帯にとってのメリット>

  • 親が年をとっても安心
  • 自分たちで家を建てるよりお金がかからない
  • 仕事で忙しいときに子育てや家事をサポートしてもらえる

 

特にリフォームの場合は新しく土地を購入せずに済むので、少ない予算でマイホームを持つことができます。

 

 

二世帯住宅のデメリットは間取りで解決!

二世帯住宅のデメリットは、生活リズムや家事のやり方、子育ての考え方の違いによるストレスが生じがちなこと。最近では、各世帯それぞれに専用の水回り(キッチン、洗面所、風呂など)を設けたり、玄関やリビングを分離するなどの間取りも人気。

親世帯も子世帯もストレスのない二世帯同居にするためには、どのような間取りにするかが重要です。では、実際にご実家を二世帯住宅にリフォームし、楽しく二世帯同居をしている方の事例を見てみましょう。



 

二世帯住宅リフォームの事例を紹介!暮らしやすさを向上させた完全二世帯住宅

 

DATA/G様宅(広島県)

  • 家族構成:夫婦+親夫婦+子ども2人
  • 築年数:29年
  • 延床面積:182.39㎡
  • 施工面積:175.09㎡
  • 間取り:6LDK→5LDK
  • 工事期間:5ヶ月

 

築29年、5LDKのご両親のお家をリフォームし、ご両親+夫婦と子供2人で住む完全二世帯住宅にしたG様。玄関は既存のまま2世帯共同で使い、玄関を挟んで左右に親世帯・子世帯のスペースを分けました。

1階の2部屋あった和室と広縁をつないで広々としたLDKに。子世帯の浴室、洗面脱衣室、トイレ、寝室は新しく増築しています。

 

 

伝統的な木造住宅の良さを残した外観

G様のお宅は、昔ながらの伝統的な日本建築。木造住宅のリフォームを得意とする豊北木材でリフォームすることを決められました。元々の建物の良さは残しながら、外壁強化などの工事を施しています。

 

 

おしゃれに生まれ変わったLDK

こちらがもともと和室2室と広縁だった部分です。LDKは奥様憧れのアイランドキッチンを中心に、リビングと和室スペース、ダイニングを配置しました。
新設したお風呂などの水回りには、LDKから直接行ける形となっています。各世帯に水回りを設けたので、生活リズムや家事のやり方の違いにとまどうことなく暮らせます。

 

床材には落ち着いた雰囲気のウォールナットを用い、シンプルモダンなスタイルに。構造上外すことのできない柱がある壁は、上部に格子を設けることで開放感を出しました。

 

まとめ

ご実家などを二世帯住宅にリフォームすると、新しく家を建てるよりも資金面で余裕をもってマイホームを持つことができます。

 

ご家族の希望を間取りに取り入れていくことで、各世帯のプライバシーを確保した上で楽しい同居生活を送ることができますよ。

大家族としてにぎやかに暮らしたいという方も、二世帯同居に不安があるという方も、ライフスタイルにあったリフォームを行いましょう。

 

二世帯住宅へのリフォームを考えているという方は、ぜひご相談ください。